これまでの研究概要(メディア取材対応のため)

By 2019年2月27日 ブログ No Comments

最近、メディアの取材が多くなってまいりましたので、スムーズに対応するためにここに私の研究を簡単に紹介します。

私はメディア・リテラシー研究をベースに20年近く、携帯電話・スマートフォン等が教育現場でどう使われているかの研究を行ってきました。中高の教育現場に居た経験があるのでICT教育研究の一環としてデジタル教科書の研究も行っています。(なぜなら、デジタル教科書はいずれ、タブレット端末や携帯端末で見るようになると思ったからで、その研究の必要性があると思ったからです。) 

振り返ってみるとかなり以前からモバイル端末の可能性を見出し、教育におけるモバイル端末の新リテラシーについて一途に研究を行ってきたのだと思います。モバイルは今、スマートフォンが主流になってきた時代です。AIやロボットなども社会で使われIoTもモバイル端末で操作できる時代、モバイルの概念も変化しています。海外ではVRやARを使った授業も行われてきました。このような新しい時代に対応した教育のニーズを研究としてきたように思います。 私はもともとメディア・リテラシー教育の研究をしていましたが、メディアの変化にともない、研究は、文字から写真、映像、そしてスマートフォンに移行しました。

 まず、表立った経験としては、2004年には運よく採択された国際学会で「次世代における新たなケータイ・リテラシー概念の提案」(国際学術大会・韓国東西大学校)発表させていただきました。交通費や宿泊費を頂いてのこのような国際学会の発表の機会は初めてだったのでとても良い経験でした。 

2012年には国連ユネスコの傘下機関である、The International Clearinghouse on Children, Youth and Mediaにて、「Keitai Novel Literacy in Japan」の執筆依頼がありました。概要は下記[1]です。これを機会に、海外調査をガンガンとICT教育についての比較調査研究をスタート。 1年で海外だけで100校以上視察した年もあります。
おそらく日本の学校現場経験者でこれだけ海外視察した研究者は日本では少ないでしょう。日本では総務省の委員となったことで日本でも遠くは宮古島や沖縄から北海道まで視察を行いました。現在は和歌山県ではICT教育アドバイザーをさせて頂いております。

この年『ケータイ社会論』[2]という本が有斐閣から出版されそこに教育としては私だけが「「子ども・学校・ケータイ」「メディア・リテラシーの概念」を執筆しました。

その後、『ポスト・モバイル社会ーセカンドオフラインの時代へー』[3]という書籍が世界思想社から出版され、私は「モバイルメディアと学校教育 ー学びと学力観の新たなグローバルスタンダード」と言う題で5章を担当しています。 

世界で著名な出版社のRoutledgeにて、The Post-Mobile Society: from the Smart/Mobile to Second Offline の書籍が出版され、私は,Mobile Media and School Educationを書かせていただきました。世界のICT教育がプログラミング教育も担っていることも一部あることから「小学校にプログラミングがやってきた!超入門編」[4]という書籍を三省堂さんから出させて頂いています。昨年は文部科学省の委託事業で欧州調査を行ったことをベースに海外比較としてIEEEに国際論文が採択されています。

 東洋経済オンラインで連載
教育新聞連載、にいがた経済新聞に連載されました。
[1] Keitai Novel Literacy in Japan
[2]
ケータイ社会論 
[3]
ポスト・モバイル社会 
[4]小学校にプログラミングがやってきた!超入門編