6/21(金)より「モバイル総合大学校」にて、
私、上松恵理子によるモバイルICT教育コラム「上松恵理子のモバイル教育事情」の連載がスタート!
第一回は「次世代を切り拓くモバイル教育」と題し、エストニアの事例をご紹介します。
ぜひご覧ください!
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リリースの詳細は下記URL ← こちら
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第一回記事 ← こちら
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平成最後の日に伊勢丹でトークショーを行いました。
来年度用の新作ランドセル売り場の近くでは
たくさんの子どもたち&保護者の方々がいました。
熱心に一番前で話を聞いていた小学生もいました。
STEM教育→STEAM教育に変化している国もあり
世界の教育はどんどん進化しています。
https://www.isetan.mistore.jp/…/event_ca…/toybox/201904.html
<こどもの祭典> 未来のおもちゃ箱〜STEAM FESTIVAL〜
世界各国の教育事情を調査してきたことは
日本との比較ができよい経験となりました。
日本の教育についても着目したいと思います。
特にITについても色々な面から推進していきたいです
最近、メディアの取材が多くなってまいりましたので、スムーズに対応するためにここに私の研究を簡単に紹介します。
私はメディア・リテラシー研究をベースに20年近く、携帯電話・スマートフォン等が教育現場でどう使われているかの研究を行ってきました。中高の教育現場に居た経験があるのでICT教育研究の一環としてデジタル教科書の研究も行っています。(なぜなら、デジタル教科書はいずれ、タブレット端末や携帯端末で見るようになると思ったからで、その研究の必要性があると思ったからです。)
振り返ってみるとかなり以前からモバイル端末の可能性を見出し、教育におけるモバイル端末の新リテラシーについて一途に研究を行ってきたのだと思います。モバイルは今、スマートフォンが主流になってきた時代です。AIやロボットなども社会で使われIoTもモバイル端末で操作できる時代、モバイルの概念も変化しています。海外ではVRやARを使った授業も行われてきました。このような新しい時代に対応した教育のニーズを研究としてきたように思います。 私はもともとメディア・リテラシー教育の研究をしていましたが、メディアの変化にともない、研究は、文字から写真、映像、そしてスマートフォンに移行しました。
まず、表立った経験としては、2004年には運よく採択された国際学会で「次世代における新たなケータイ・リテラシー概念の提案」(国際学術大会・韓国東西大学校)発表させていただきました。交通費や宿泊費を頂いてのこのような国際学会の発表の機会は初めてだったのでとても良い経験でした。
2012年には国連ユネスコの傘下機関である、The International Clearinghouse on Children, Youth and Mediaにて、「Keitai Novel Literacy in Japan」の執筆依頼がありました。概要は下記[1]です。これを機会に、海外調査をガンガンとICT教育についての比較調査研究をスタート。 1年で海外だけで100校以上視察した年もあります。
おそらく日本の学校現場経験者でこれだけ海外視察した研究者は日本では少ないでしょう。日本では総務省の委員となったことで日本でも遠くは宮古島や沖縄から北海道まで視察を行いました。現在は和歌山県ではICT教育アドバイザーをさせて頂いております。
この年『ケータイ社会論』[2]という本が有斐閣から出版されそこに教育としては私だけが「「子ども・学校・ケータイ」「メディア・リテラシーの概念」を執筆しました。
その後、『ポスト・モバイル社会ーセカンドオフラインの時代へー』[3]という書籍が世界思想社から出版され、私は「モバイルメディアと学校教育 ー学びと学力観の新たなグローバルスタンダード」と言う題で5章を担当しています。
世界で著名な出版社のRoutledgeにて、The Post-Mobile Society: from the Smart/Mobile to Second Offline の書籍が出版され、私は,Mobile Media and School Educationを書かせていただきました。世界のICT教育がプログラミング教育も担っていることも一部あることから「小学校にプログラミングがやってきた!超入門編」[4]という書籍を三省堂さんから出させて頂いています。昨年は文部科学省の委託事業で欧州調査を行ったことをベースに海外比較としてIEEEに国際論文が採択されています。
東洋経済オンラインで連載
教育新聞連載、にいがた経済新聞に連載されました。
[1] Keitai Novel Literacy in Japan
[2]ケータイ社会論
[3]ポスト・モバイル社会
[4]小学校にプログラミングがやってきた!超入門編
本日、NHK総合テレビ「週間まるわかりニュース」にて取材を受けた内容が放映されました。私の写真も大きく出して頂きました。時間の関係で自分の意見を話す動画は出ませんでしたが、海外の先進事例を私が紹介した内容となりました。これをきっかけに、導入するしないの意見が分かれるところだと思いますが、色々な議論が進んで子どもたちのICTのリテラシーを深める教育がもっと進めばよいと思っています。今、すぐには学校へ導入というのは難しいかもしれませんが、1人1人がいつでもどこでも使いこなせることができるような社会に向かうことが理想です。世界各国の情報に精通しているという点で取り上げて頂きました。
「こどもプログラミング・サミット」12月26日登壇です!
「第4回こどもプログラミング・サミット2018 in Fukui」は
12月26日にハピリンホール(福井県福井市)で開催、参加費は無料!
ここをクリック → 12月のサミット詳細 ←
今年2月の第3回プログラミングサミットは
東京都にある国立科学博物館で開催されました。
こちらにも私の登壇の様子が写ってます。
第3回プログラミングサミット2018in Tokyo
久しぶりにブログ更新。Goucher College学長、José Antonio Bowen先生の講演会に参加したメモです。東京大学大学総合教育研究センターおよび米国大使館広報文化交流部主催です。http://www.he.u-tokyo.ac.jp/2018/11/15/4421
Bowen先生のご著書「Teaching Naked」はテクノロジーを活用したこれからの授業のあり方について書かれていてとても有名です。Bowen先生のお話の概要は下記です。
「学生たちは鍵がポケットにあれば車の近くに来るだけでロックが空く世代だ。それくらいITの普及により色々なことが変わってくる。まるで開けゴマ!と言うかのように。
昔はコンテンツが重要だった。今はプロセスだ。学生たちは新しいことを学ぶことが重要だ。コンテンツを使える人がこれからは大事。人間はコンピュータができないことをしなければならない。
コンテンツがどういう機能をするのか。より多いコンテンツがあればよいというものではない。全ての物は置いてあれば良いものではない。それを使うことで価値が出て恩恵にあやかることができる。学生に仕事や勉強をさせる先生が良い先生である。教師がたくさん知っている必要はない。教師は学生がたくさん勉強するような授業の設計ができる人が良い先生と言われる。良いプロセスを設計できる先生である。データを見ると、これは未来に誰も生きていないのでわからないけれど金融学や経済学が一番役に立たないというオックスフォード大学の論文がある。コンピュータサイエンスはリーディング&ライティングに統合されてしまうという予想もあり、それだけ重要である。今は知識がたくさんあることが良いことではなくなった。どうそれを検索して役に立つかが大事だ。
カリキュラムはツールだと思う。ドライバーやハンマーは問題がわからないと使いようがない。なので問題わからない時にはしかたなく全てのツールボックスを持っていく。問題がわからない場合はツールボックスが全て持っていくと良いのである。なので勉強も同じ。何になろうかわからない時には特にライティングは全てのことをやるのが良い。コーディングも含んだ数学も必要だし、海外留学はうちの大学では全ての学生に求めている。雇用主が求めるものはプロセス、協力のできる人。社会は大きなテーマが必要である。例えば移民・食料・水。疾病関係を選べば生物学も学ばなければだろう。火星を学びたい場合はロボット工学もいるだろう。なので問題を先に決めそれに合う勉強から学ぶ。それがなければ全てを学ぶ必要がある。
大学で最も大事なのは大学の時に「あなたは成功するよ!」と言ってくれる人に出会うことであるという。信頼されている人に「あなたはダメだ」と言われることが最も良くないことである。人に欠点を指摘されると肥満になるというデータもある。アメリカでは関係、resilience,反省がこれから大事であるとデータから言われている。
データは色々なことが語られる。アメリカでiPhoneが発明された2007年から、色々なデータをみると学生の色々なことが大きく変わったという。ジョブズによってアメリアの学生の考え方も変わった。学生はまず、トイレに電話を落とすようになった。そしてトイレに落とした電話を返してほしいと言う。これは長年のアメリカの学生の行動には無かった行動データである。そしてアメリカの学生の平均的な時間は授業を聞くよりもゲームをする時間が大きいというデータがある。普通授業とは大半の人に合わせる。大半の人が難しい顔をすれば簡単な内容にする、退屈そうだったら面白い話をする。大半に合わせるのが教室空間である。しかし、ゲームは全ての人の全ての内容に合わせることができる。大学をデザインする時はこういうゲームをするような全ての学生にフィットするような経験をさせることを、これが必要である。ゲームは良くできているのだ。様々なターゲットに合わせた多様性がある。
私は学生にSWEET(寝なさい、水分に気を付け習い、エクササイズをして、食べなさい、時間を大事に)と言う。人の脳は7時間しか寝ていないと、人の言った言葉よりも、感情の印象しか思い出さない。先生が怒っていると言葉よりもその怒った顔だけを思い出す。しかしちゃんと8時間睡眠をとると脳がそれを再生する。したがって先生がいくらすごい先生でも睡眠が不十分であると意味がない。授業の前に水分を取る。脳は水分が必要である。また、小さなテストをすることには意味がある。しかし期末のようなまとまったテストをする事は良くない。プレッシャーをかけることになる。それが学習の効果にはならない。
さて、最近の大学生はスマートフォンを持って大学に来るので、大学に入っても友達を作らない。1年生でどの部屋にいると一番卒業率が低いか高いか調べたら、1人部屋に住むと卒業する確率が低いという。次は3人部屋である。これは1対2に分かれてしまうからである。なのでデータでは一番ちゃんと卒業するのは2人部屋あるいは4人部屋が卒業する確率が高かったという。コンピュータにはたくさんの情報が入っている。いつトイレに行って、いつ事務に行って、いつ食事をするかもわかる。トイレから遠いほど卒業する確率が高かった。それは友達がたくさんできるからなのかわからないけれどそうなった。なのでうちの大学の寮は2人部屋を増やし、トイレをなるべく遠くした。
フルサイズのテレビは置けないような縦長な狭い2人部屋にし、反対に学生が集まるラウンジには大画面でフルサイズのテレビを置いた。そこには4つのキッチンを作り、洗濯部屋はガラス張りにし、Wifiのスピードは学生の部屋はわざと遅くし、テレビのあるあるラウンジには早いものにした。そして食堂は注文してから1階の建物はあまり美味しくないけれどテイクアウトができるようにして、逆に、2階の料理美味しい料理を出すシェフを雇い、注文をして肉を焼いてくれるように調理にわざと時間がかかるようにして待つ間に学生が交流できる時間を持たせるために美味しい料理にした。持ち帰りは禁止して、そしてそこで食べなくてはならないようにした。なぜなら、美味しい料理を部屋に持ち帰るようにしたら、Facebookの昔の友達とやりとりしてしまうから。
すべての学生が1年目に履歴書を書けなくてはならないことにした。2年目はキャリアコミュニティに入らなくてはならない。3年目には海外留学に行く。脳の解析によって、脳が休む時間が多い方が良いということがわかった。何も考えないと倫理観が活発になる。ソーシャルメディアを常に使っている学生は、良い悪いの考えができない例が大きい。先生は点数をつけるなという。フィードバックをするためである。
自分のやったこと反省。もっとどうすればよかったのか学生に考えてもらう。振り返りの連取である。自分を管理する役にたつ。ビジネスではどの社員を日本に行かせるか、を考えるのが大事である。日本のことがわからない社員は日本に行かせることはないので良く調べさせる。ルームメイトの存在が大事。海外ではどこに行くのかが重要。考えられる限りの居心地の悪い国に行けという。
学生にはただシラバスを読んでくれとは言わない。シラバスを読んで、こういう質問をするからそれで読んできてほしい、という。意味のあるコンテクストを先生は出さないとだ。子どもにも電車の速度時間を計算するのではなく、自分の興味のあるフットボールの選手の走る速度時間の問題を出す。その方が興味を持つからだ。
脳の学習生物学で一番大事なのは学習するものが何かに対して脅威があると思えば学習が進まない。高・大学生は困難な年である。脳が区分化される年齢である。脳の柔軟性がとても高い時期。人間の体は最初の10年間を過剰につくる。これは10歳までのことである。そして、26才になった場合、新しい言語や運動能力はつかない。25才くらいからスポーツや音楽を始めるのは困難。発明家は多くの若い人が発明家になる。画期的なことは若い方が良い。
実際、授業で学生が何をしているのか覆面の学生を教室に何名か貼り付けてを調査したことがある。前に座る学生はFacebookができない。先生が見ているから。しかし、後ろの方の学生はFacebookをしている。前の学生は寝る確率が高い。なぜならFacebookができないから。なので授業の一斉化というのはあまり勉強の効率が良くない。
評価にはルーブリックフォアクリティカルシンキングを使っている。ピアノで言えばグレートのように、ステップを設けている。ステップ1はエビデンスはどれだけ仮説をチェックしたか、論理を展開できるか反論ができるか、それに対してどう答えることができるかである。ステップ6になると、自分でエビデンスを示し、評価ができるということである。面白い結果にたどり着けなくても興味がある問題にたどり着くのが大事である。カレッジの場合はシークエンスが大事。
アメリカの大学は全てランキングがされ、全ての卒業生がお金を儲けているかどうかも調査している。理工学系の学生が給料は高いが自殺率が高い。幸せかどうかは測定できませんがお金が足りているかどうかを調査する。先生はちゃんと勉強をしているかどうかを調査するけれど、そういうのは聞かない。
昔は大学はコンテンツを与えるものであった。しかし、大学はそれを無料で配布している。大学に行く理由は何か、価値は何か。授業で学ぶこととは何か。ハーバードもスタンフォード大学もコンテンツは無料でもらえる。大学に入ればテストは受けることはできる。しかしコンテンツは大学でなくても見ることができる。これから全てはアバターがカスタム化をしてその人に合うような速度の話し方と言語で先生の代わりになり自宅でも受講できるようになる。個々にカスタマイズする、というよりよいオンラインの授業が出てくるだろう。」
以上が講演の内容メモの概要です。
東洋経済オンラインで新連載が始まりました。
連載一覧はこちらからご覧いただけます。
https://toyokeizai.net/category/blue-ocean
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